美容皮膚科
美容皮膚科では、さまざまな吹き出物治療法が行われています。
・ピーリング
ピール(peel)とは、英語で「皮をはぐ、むく」という意味です。
ピーリングで、古くなった角質層を取り除くことで、毛穴の詰まりを解消し、肌のターンオーバー(新陳代謝)を活発にして、吹き出物を治します。
家庭用にはピーリング石鹸がありますが、美容皮膚科のピーリングにはさまざまな種類があります。
酸性の薬を使い肌の表面を溶かすケミカルピーリング、工業用微少ダイヤモンドを使用し角質を除去するクリスタルピーリング、レーザー光線を使用するレーザーピーリングなどです。
・イオン導入
イオン導入とは、微弱な電流を利用して、通常では浸透しづらい有効成分をお肌の真皮層まで届けるものです。
抗酸化作用のあるビタミンCをイオン導入することで、炎症の原因となる活性酸素の働きを抑えることができます。
また、ビタミンCにはメラニンの生成を抑え色素沈着を防ぐ効果があるため、吹き出物跡の色素沈着にも効果的です。
・プラセンタ注射・オゾン注射
炎症した吹き出物に、プラセンタやオゾンを注射することで炎症を早く沈め、跡を残さないようにします。
プラセンタ注射は、プラセンタの細胞を活性化する作用と抗酸化作用を吹き出物治療に応用したものです。
抗酸化作用により、炎症を抑え、また、細胞を活性化することにより、皮膚の新陳代謝を高めることで、鎮静後の色素沈着を防ぐ効果があります。
オゾン注射は、オゾンの持つ抗酸化作用と殺菌作用を、吹き出物治療に応用したものです。
オゾンの気体を注射することで、炎症を早く抑えることができます。
・レーザー治療
炎症した吹き出物や膿の溜まった吹き出物に対し、レーザーを照射することで、熱により炎症部を殺菌し、鎮静化させます。
真皮まで加熱させることでコラーゲンの増生を促し、吹き出物跡の凹凸や毛穴を引き締めることができます。
照射直後から吹き出物が少し目立たなくなりますが、繰り返し受けることでより高い治療効果が得られます。
・LEDダイオード
LEDは美容業界でも注目を集めています。
とくに吹き出物の炎症を抑えることや、皮脂分泌を抑制する働き、コラーゲン合成を活発にさせる効果などがあり、多くの美容クリニックやエステティックサロンで用いられるようになりました。
赤のLEDライトは、肌細胞を活性化し、コラーゲンを作り出す線維芽細胞を増殖させます。
ターンオーバーを活発にするので、吹き出物の色素沈着にも効果的です。
青のLEDライトは、アクネ菌を殺菌するので、炎症を早く沈静させる効果があります。
黄のLEDライトは、角質層のターンオーバーを正常に保ち、メラニンの排出をスムーズにする作用があります。
・ディエイジ
マイクロニードルを肌に刺入し、真皮層に熱損傷を生じさせます。
この熱損傷により、傷を治そうとする人体の創傷治癒作用が活発になり、コラーゲンの生成が促進され、お肌の内側から皮膚の再生が起こります。
これにより吹き出物跡の凹みが目立たなくなります。